バスケットボールやバレーボール、陸上など、ジャンプ動作の多いスポーツをしていると、膝のお皿(膝蓋骨)のすぐ下あたりに痛みを感じることがあります。これがいわゆる「ジャンパー膝(膝蓋靭帯炎)」です。

繰り返しのジャンプや着地によって膝蓋靭帯(膝のお皿から脛骨へつながる靭帯)に負荷が集中し、炎症が起こることで発症します。スポーツをがんばる方にとっては「練習を休みたくない」という思いもあると思いますが、放置すると悪化しやすい症状でもあります。今回は、日常的に取り組めるセルフケアの方法をご紹介します。

ジャンパー膝のセルフケアイメージ

なぜ太ももの外側をほぐすの?

ジャンパー膝では、太ももの前側・外側の筋肉(外側広筋など)が強く緊張していることが多く見られます。この筋肉が硬くなると、膝蓋靭帯を上方へ引っ張る力(牽引力)が増してしまい、靭帯への負担が大きくなります。

逆に言えば、太ももの外側の緊張をほぐすことで靭帯への牽引力が弱まり、膝の痛みが和らぐことが期待できます。ストレッチより先にこの「ほぐし」を行うのがポイントです。

セルフケアの手順

ケアする場所

膝のお皿(膝蓋骨)の外側から指5本分ほど上のあたりを起点に、そこから股関節のあたりまで、太ももの前側〜外側のラインが対象です。硬くなった筋肉が広い範囲にわたっているため、一か所だけでなくライン全体をくまなくケアしましょう。

やり方

  1. 床や椅子に座り、ケアする足をリラックスさせます。
  2. 両手の指の腹を使って、太ももの前側外側のラインに当てます。
  3. 筋肉を皮膚ごと左右にゴリゴリと横方向へ動かすように圧をかけながらほぐします。
  4. 1か所あたり約30秒、痛みが強くてもしっかり続けましょう。
  5. お皿の外側から5cm上あたりから始め、少しずつ位置を上にずらしながら股関節の近くまで繰り返します。

回数・頻度の目安

  • 1日の回数に決まりはありません。時間があるときにこまめに行うのが効果的です。
  • テレビを見ながら・休憩中など、隙間時間を活用してみてください。

ケアを行う際の注意点

  • 患部(膝のお皿周辺)が赤く腫れていたり、熱感が強い急性期には、無理に行わずまずは安静と冷却を優先してください。
  • 「痛いからやめる」ではなく、痛みがあっても30秒続けることがポイントですが、激痛や異常を感じる場合は中断してください。
  • 症状がなかなか改善しない場合や、悪化する場合は、早めに専門家にご相談ください。

まとめ

ジャンパー膝の痛みは、膝蓋靭帯そのものだけでなく、太もも外側の筋肉の緊張が大きく関わっています。今回ご紹介したセルフケアは道具なしで手軽にできるため、練習後や就寝前などに習慣として取り入れてみてください。

痛みが長引いている・繰り返すといった場合は、筋肉の緊張パターンや動作の癖など、根本的な原因を整えることが大切です。ぜひお気軽にTUNERS LAB(チューナーズ)へご相談ください。